再資源化エネルギー化を実現
高水分有機物 + 廃プラスチックを
代える新技術
NECRESの特長
NECRESは廃棄物処理において環境面・経済面の両面で地域自治体及び企業の皆様にメリットのある仕組みです。
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CO2排出量の削減
廃棄物を焼却せずに処理する技術であるため、化石燃料を使用する従来の焼却炉に比べ大幅なCO2削減に貢献します。
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投資コスト及び
ランニングコストの削減NECRESは焼却炉の施設に比べ非常にコンパクトな設備であるため初期投資コストの削減になり、また化石燃料不使用の技術であるため、処理コストの削減にも貢献します。
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新エネルギーの利活用
NECRESは新しいエネルギーを生み出す技術であるため、製造されたバイオマス燃料は、地域電力等の地域新産業の創造にもつながります。
焼却処理による温室効果ガス
一般廃棄物の焼却を温室効果ガスの排出量の視点で見ると、一般廃棄物4,272万トンの内、直接焼却している3,439万トンから排出される温室効果ガスは、我が国全体の温室効果ガス排出量(CO2換算)の約3%におよびます。
廃棄物の焼却に伴い発生する温室効果ガス発生量
CO2(kt-co2) | 30,485 | 化石燃料及び廃棄物からのCO2排出量 |
CH4(メタン)(CO2換算) | 167 | CH4はCO2の25倍の温室効果 |
N2O(亜酸化窒素)(CO2換算) | 1,747 | N2OはCO2の約300倍の温室効果 |
合計 32,399 kt-co2
(環境省地球環境研究センター/
日本国温室効果ガスインベントリ報告書2022)
また、一般廃棄物4,272万トンを収集し、内3,439万トンを焼却・焼成するのに年間で2兆910億円のコストがかかっており、大半は自治体が税金で負担しています。
その課題解決の1つの手段が
NECRESの導入です。
NECRESの独自性技術
NECRESは有機物の低温熱分解技術で、一般廃棄物等をバイオマス燃料に加工し地域のエネルギーを創出する技術・設備です。
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燃やさない技術
焼却炉のように燃やすための廃棄物処理設備ではなく、「二軸押出機」というプラスチックやゴムを連続で混練してペレットを作る混錬物生産装置を利活用した仕組みです。
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低温熱分解という技術
無酸素状態に近い混錬機の中で加熱・加圧し、260℃~300℃という低温で水分・ガスを飛ばしながら80~90秒でバイオマス燃料を作ります。
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石炭レベルのバイオマス燃料生産技術
木材チップ等のバイオマス燃料は総発熱量が低く、化石燃料に比べ倍の量が必要でした。NECRES燃料は5,600~6,000kcalを持つバイオガス燃料で石炭と同レベルの総発熱量を有しており、また成分として揮発成分が多くポーラス状の構造のため、低温でもよく燃え完全燃焼します。
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派生ガスの再利用技術
熱分解中に発生した可燃性ガス・タール等は、付属のセパレータで熱成分と分離され、適正処理されます。前処理に乾燥が必要な原料の場合には乾燥機の熱補助に使用することができます。
NECRES技術の特許「炭化燃料製造装置及び炭化燃料製造方法(特許第6621546号)」は、公益社団法人発明協会主催の令和3年度関東地方発明表彰にて「特許庁長官賞」を受賞しました。(受賞者は当社株主である株式会社環境経営総合研究所)